2012/08/03 金

シンプルフード

投稿者:Yukari Nomura @12:34

今から一昔以上前、かれこれ15年くらい経つでしょうか?サンフランシスコに遊びに行きました。

主人がアメリカの大学院に行っていたので車でいろいろ案内してもらい、自然食のレストランや市場スーパーめぐりをしました。

中でもグリーンズとシェパニーズ、その姉妹店のカフェファニーズのサンドイッチとコーヒーの美味しかった事を思い出します。

シェパニーズのアリスウオータースにも合う事が出来て、とても嬉しかった♪

そのアリスの本が先日、知り合いから送られてきました!

「アートオブシンプルフード」というタイトルで、小学館から発売中。

本当にシンプルな素材で、如何に美味しく作るかが書かれている百科事典の様な本です。

素材の良さにこだわるとシンプルな味付けが美味しさにつながります。

日本料理の好きな言葉で、「味を迎えに行く」というものがあります。

味を付けるのではないのです。

魯山人の一番好きな食べ物は蕨だったそうです・・・。

また、ニースで食べたアランデュカスのレギューム(野菜)のコースも素晴らしくシンプルで、美しく、美味しく

また、食べたいランキングナンバー3に入ります。

最近、日本でも、オーガニックをうたったレストランがありますが、

素材の良さだけに頼りすぎるのも問題だと思っております。

外食ならではの楽しみ、ヒト手間をかけて欲しいと感じてしまいます。

最近はオーガニック、ではなく、

無農薬はもちろん、有機肥料も与えない自然農法の野菜、自然野菜が出てきています。

福岡さんや最近は無農薬りんごを栽培成功した個人的に大好きな木村さんの農法です。

野菜は生き物。

農家の人が愛情込めて作った野菜をストレスをかけないように丁寧に扱い、全てへの感謝の気持が、料理の味に係わってくると信じています。

ここでもまた、おかげ様という日本人の基本思想、日本料理の素晴らしさを見直してしまいます。

2012/07/31 火

ねりきり

投稿者:Yukari Nomura @18:23

今日も夏らしいお天気ですね。

ひとくち和菓子の本についての質問をいろいろ頂き、とても嬉しく思っております。

今回、可愛らしく簡単にがテーマでしたので、今まであまり和菓子に興味がない若い方からの質問は以外なものが多々でした。

和菓子をあまり食べた事がない人にとって、ねりきりや、きんとん、求肥生地がどういうものかわからないと言う事です。

ねりきりとは、和菓子屋さんで、上生菓子として売られているお菓子生地の1種ですが1つ300円以上するものが多く、和菓子が好きな人以外はあまり、買う機会はないかもしれませんね・・・。

そういう方が表紙の可愛らしさにひかれ、手にとって、購入してくれた事は本当に嬉しく!思い感謝の気持ちでいっぱいです。

今回、とっても簡単!!日本で一番簡単に作れる(!?)ねりきりの作り方をご紹介しています。

白餡さえ、冷凍庫にストックしておけばアッと言う間に作れてしまいます。

白餡は自家製が美味しいですが、時間の無い人や初心者の方はクオカさんの白餡がおすすめです♪

近々、=外国人でもわかる=*初心者和菓子教室*を開催したいと思っております。

美味しいお茶もご用意します♪

興味のある方はお気軽にご連絡下さいませ。

2012/07/30 月

暑中お見舞い申し上げます。

投稿者:Yukari Nomura @23:31

あっという間に猛暑、暑い日が続いていますが、夏ばて等していませんか?

身体を冷やすには寒天を使ったお菓子がおすすめです。

冷たいものをとり過ぎて胃が弱ってしまった人には葛粉を使ったお菓子を。

冷房が効いた部屋と外との温度差で、頭痛がする時は梅醤ばん茶を飲んでみて下さい。

梅醤ばん茶の作り方は・・・。

お湯のみに梅干とお醤油を少々入れ、熱いおばん茶を注ぎます。

梅干をくずしながら飲みます。

夏風邪かな?と思った時はしょうがをプラスして。

おばん茶は晩熟した木からとれるお茶という意味、

良いお茶は優しくおいしい薬です。

くれぐれもご自愛くださいね。

2012/07/22 日

ジャム

投稿者:Yukari Nomura @11:27

暦の上では大暑ですが、今日も涼しいですね。

こんな日はラッキー!と思い火を使う料理をしましょう。

今は美しい杏の時期ですので、杏ジャムがおすすめです。

スポンジや艶出しに頻繁に使います。

去年、バークレー在住のジャム作家ジューンテイラーさんに逢いに行きました。

レセピを持たず、果物の声を聞きながら作るというジューンさんのジャムはとてもユニークで、果物そのものの美味しさが感じられるジャムでした。

そこで知り合ったジャム作家のちはるさん。

彼女のお父様が無農薬で、果物を作り、それらを使ってジャムを作っています。

彼女の人柄そのものの、とても優しい味がするジャムです。

柑橘ピールのママレードとチーズを合わせるのは定番ですが、カロリーが気になる人はヨーグルトを一晩水切りしたものをフレッシュチーズのかわりに。

ベーグルにもよく合いますよ♪

彼女のジャムは築地本願寺での朝市にも出店しています。(毎月第3日曜日)

以下ホームページです。

jam.choseien.net/jam.html

 

2012/07/21 土

投稿者:Yukari Nomura @18:59

梅雨があけたと思ったら梅雨の戻り、寒いくらいの気温で、

皆様体調は大丈夫ですか?

梅雨の時期から、夏に向かい、梅の食品が美味しく感じますね。

桜も好きですが、子供の頃、梅の木が庭にあり、昔から寒い中芽を出す、強く、丸い雰囲気の梅の花が大好きでした。

水戸の偕楽園に、梅を見に行くほど・・・。

先日、虎屋さんの青梅の露というようかんは2層になっており、上は梅風味の透明な錦玉かん生地、下のようかんは白小豆と福白金時、手亡の3種!を使用した白餡に、細かく切った青梅のシロップ漬けが混ぜ込んであります。

さすが昔から、ようかんと言えば虎屋さん。間違いの無い安定した美味しさ・・・。

朝のおめざにぴったりで、緑茶に良く合います♪

2012/07/05 木

投稿者:Yukari Nomura @10:51

ひとくち和菓子が発売されて早1週間ですが、近所の本屋さんでも無くなっていて、とても嬉しく思います。

寿司ブームから日本文化の素晴らしさに気が付く人が増えたように感じます。

子供のころはテレビの影響で、奥様は魔女や兼高かおるさんに憧れていましたので・・・。

日本を欧米より劣る国だと思っていました。

実際に海外へ出て、日本のことを全く話せない自分が情けなく、それからいろいろな事をお勉強し、

太陽信仰に対してのお陰様という気持ちで陰陽のバランスがとれると気が付いていた(?)日本人ってすごい!と実感し、その驚きは未だ続いています。

昔の日本人が残したもの、精神性を大切にしたいものです。

今はほとんどテレビを見る事がなくなりました。

今から出張に参ります。

1週間ほど更新が出来ませんがまた、遊びに来て下さいね♪

美味しい情報仕入れてまいります。

2012/07/04 水

お砂糖について

投稿者:Yukari Nomura @17:10

1年で一番昼が長い夏至らしい日ですね。

仕事がら沢山のお砂糖を使わせて頂いています。

最近、自分用によく使用するのが果和糖というもの。

これは非遺伝子穀物から酵素発酵させて天然ミネラルも加え、作られた果糖です。

分解代謝時にインスリンを必要としないため身体への負担が少なく、虫歯にもなりにくいそうです。

甘さは砂糖の1.5倍!水にもすぐ溶けてお菓子作りにも使いやすくお奨めです♪

お求めは以下へ

製造発売元
有限会社トキ
0950−23−2566

2012/07/02 月

白トリュフ

投稿者:Yukari Nomura @14:43

基本的に食事は穀物菜食が中心なのですが、昔からチーズが大好き♪

今から30年以上前、日本に初めてのフレンチのお店マキシムドパリが開店して直ぐに銀座に連れられて行きました。

当時小学低学年だった私は、内装の豪華さよりもワゴンサービスのデザートとチーズの美味しさに心奪われてしまいました。

それから何種のチーズを食べたでしょうか?

美味しいパンとチーズ、ワインの文化は素晴らしいです。

が、日本酒の世界も同様で、日本酒の種類、お酒に合う発酵食品の数は計り知れませんし

なんといってもうまみのあるお酒が日本料理を引き立てます。

お酒が得意ではない私も大吟醸のフルーティーな味は大好きです♪

先日、旬の白トリュフが入ったチーズ=カチョディホスコ=というハードタイプのチーズを買いました。

開けたとたんにトリュフの香りが漂い、カンパーニュの上にのせて少しだけ焼くと至福のチーズトーストです。

ブリーの間にトリュフがはさんであるものも美味しいですが、香りの強さが違います。

今だけの限定品。

出会いがあったら是非。

2012/04/07 土

投稿者:Yukari Nomura @08:55

薄紅色の桜が涙が出るほど綺麗です。

この時期は京都に行きたくてたまらなくなります。

特に吉野山、枝垂桜の公園が大好きです。

5日に撮影が終わり、待っていてくれた様に桜が咲いてくれました。

今回は和菓子のお話を頂き・・・・。

和菓子職人は体験していない事から、以前の私なら絶対に受けない仕事でした。

が、何故か・・・。

日本の素晴らしさに目覚め、20年。

伊勢神宮や、赤福さんともご縁を頂き、

祖母や母から受け継いで来た簡単に出来る家庭の和菓子なら・・・。

そして、大好きな京都や金沢、東京の和菓子の味と

会計士をしていた父のお得意様のひとつ本郷の和菓子屋さんの作る

手作り和菓子を子供の頃から食べ、親しんで来た記憶を頼りに

多分、洋菓子より奥が深い和菓子ですが、

少しでも和菓子の良さを伝える事が出来れば・・・・・。

簡単に作れるすべを教えてあげることが出来れば・・・。という思いだけであっという間の2ヶ月でした。

和菓子を作るには五感が必要ですが、

特に生地を扱う時には繊細な手の感覚がとても大切です。

和を持って尊しとなす。大和魂

和菓子と美味しいお茶で、平和な人と人との繋がりを楽しんで頂けたら

幸いです。

2012/01/13 金

おせち料理

投稿者:Yukari Nomura @15:49

2012年が始まり、歌会始が昨日終わり、やっとお正月行事が終わった気がします。

年末、年始はお料理三昧で、ほとんど座る時間がないくらいにキッチンにいます。

おせち料理を作るのは大好きで、今回は母が怪我をしたので、実家に戻り作りました。

何があっても年神様の供物、祝い肴だけは必ず作るようにしています。

祝い肴は関東なので、田作り、数の子、黒豆ですが、関西の方は黒豆がタタキごぼうになるそうですね。

数の子は昔ながらの乾燥、塩付けの物を吉祥寺のお魚屋さんに頼んであるので戻して使います。

スーパー等で売っているものは漂白剤の匂いがして苦手です。

横に添えるなますもゴマを入れるかゆずを足すか悩んだりして・・・。

一番重要なお出汁用の血合い抜きの鰹節と羅臼昆布、練り物、慈姑、加賀蓮根は築地に行って買います。

慈姑(くわい)を煮る人が少ないようで、煮方を良く聞かれます。

コツはお米のとぎ汁で灰汁抜きをしてからお出汁で、ゆっくり煮る事。

父が大好きな慈姑、おいしいと褒められてからは私の担当になっていました。

黒豆は1晩戻し、調味料と一緒に紙蓋をし、ストーブの上に乗せておくだけで簡単です。コツは弱火で、絶対にお豆が水分から頭を出さないように注意する事だけ。

田作りは甜菜キビ砂糖と米飴、お酒とみりんで、キャラメリゼして、香ばしく炒った白ゴマとアーモンドを加えからめます。

きんとんは種子島の蜜芋で、砂糖抜き作りました。

八つ頭や慈姑の煮物に筑前煮、お雑煮があるだけでお正月気分が高まります。

そうそう、八つ頭はなるべく大きなものを使う事がおいしさの秘けつよ!

と農家の人に聞いてからは自分の顔より大きいものを選びます。

母の実家が、武家のスタイルだったので、お屠蘇やお重の一式、食器も全てお正月専用のものを出して、使います。

子供の頃、母は徹夜で、お節を作っていて、お正月の朝は特別な日。

すがすがしく全てが美しくおいしかったとても良い思い出です。

私が結婚後には花びら餅と大福茶の小梅入りのメニューが増えて、よりいっそう美味しいお正月になりました。

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Copy Right (C) Yukari NOMURA / photo Takashi TAKADA