飴がた
先日、母がお目覚用に福岡から飴がたを取り寄せました。
「あめがた」とは米あめを伸して長い飴状にしたもの。
箱を開けると、ぎっしり!炒り糠が敷き詰めてあり、香ばしい香りの中から飴を掘り出すのです。
乾燥剤がない時代からの先人の知恵!感心です。
昔からお乳の代わりに赤ちゃんに与えたり、手術後や、何も食べられない人へのお見舞いに使われ、もちろん今もお見舞いにという人が多いようです。
優しい甘さでホッとします。
叔父が72歳で亡くなる前、最後にあめがたが食べたいと言って、母がお店まで走りました。
その話を聞いた時、何故か宮澤賢治の「あめゆじゅととてちてけんじゃ」の詩を思い出し胸があつくなりました。
天雨(霙)と飴・・・・。
祖母はお魚を煮る時等、お料理にもよく使って深い味に仕上げてくれていました。
叔父にとって、母の甘さが恋しかったのでしょうか?
小豆餡を作る時に加えると本当に美味しい♪ですよ。