おせち料理
2012年が始まり、歌会始が昨日終わり、やっとお正月行事が終わった気がします。
年末、年始はお料理三昧で、ほとんど座る時間がないくらいにキッチンにいます。
おせち料理を作るのは大好きで、今回は母が怪我をしたので、実家に戻り作りました。
何があっても年神様の供物、祝い肴だけは必ず作るようにしています。
祝い肴は関東なので、田作り、数の子、黒豆ですが、関西の方は黒豆がタタキごぼうになるそうですね。
数の子は昔ながらの乾燥、塩付けの物を吉祥寺のお魚屋さんに頼んであるので戻して使います。
スーパー等で売っているものは漂白剤の匂いがして苦手です。
横に添えるなますもゴマを入れるかゆずを足すか悩んだりして・・・。
一番重要なお出汁用の血合い抜きの鰹節と羅臼昆布、練り物、慈姑、加賀蓮根は築地に行って買います。
慈姑(くわい)を煮る人が少ないようで、煮方を良く聞かれます。
コツはお米のとぎ汁で灰汁抜きをしてからお出汁で、ゆっくり煮る事。
父が大好きな慈姑、おいしいと褒められてからは私の担当になっていました。
黒豆は1晩戻し、調味料と一緒に紙蓋をし、ストーブの上に乗せておくだけで簡単です。コツは弱火で、絶対にお豆が水分から頭を出さないように注意する事だけ。
田作りは甜菜キビ砂糖と米飴、お酒とみりんで、キャラメリゼして、香ばしく炒った白ゴマとアーモンドを加えからめます。
きんとんは種子島の蜜芋で、砂糖抜き作りました。
八つ頭や慈姑の煮物に筑前煮、お雑煮があるだけでお正月気分が高まります。
そうそう、八つ頭はなるべく大きなものを使う事がおいしさの秘けつよ!
と農家の人に聞いてからは自分の顔より大きいものを選びます。
母の実家が、武家のスタイルだったので、お屠蘇やお重の一式、食器も全てお正月専用のものを出して、使います。
子供の頃、母は徹夜で、お節を作っていて、お正月の朝は特別な日。
すがすがしく全てが美しくおいしかったとても良い思い出です。
私が結婚後には花びら餅と大福茶の小梅入りのメニューが増えて、よりいっそう美味しいお正月になりました。